
「第2回 まなばナイト」で、「教えない教育」というテーマで出講しました。
レポートはここにあります。
大学教育事例として、BBT大学 学部事務局長の宇野 令一郎さんが「Output重視 教えないオンライン大学の取り組み」について発表され、小職は、「企業教育(特に新入社員教育)でいかに講義を払拭したか」というテーマでお話しました。
内容は、前々回のテーマ「ある企業の人材育成の現場での素朴な疑問」に対する、「解」について触れた内容になりました。
学習目標を考え、学習者が自ら考え行動できるようになるというゴールを設定し、学習対象者の新入社員の現状を分析し、そのギャプを埋めるための学習デザインを考えると、学習者自身が学習目標を設定し、自ら学ぶ学習環境の提供が良いということになったということです。
対象となった企業の新入社員は6か月近くの研修期間で、非常に多くの専門知識の習得をし、知識を基にして、顧客と良好なコミュニケーションができ、ソリューション営業ができるようにならなければなりません。これが、学習者のゴールになります。新入社員が6か月でこのゴールに到達するにはどんな学習環境が良いのかを設計した結果が、「教えない教育」という環境の設定だったということです。
教えないのが必ずしも良いのではなく、教えたほうが効果的で効率的な場合もあるが、反対に教えないほうが、効果的で効率的な場合もあるという提案でした。
出来上がった学習環境は、講師がレクチャーするのではなく、相互教授などの学習者間の教授等を取り入れた環境を提供するというものです。